G-YZ1JKCMTN4 職場の人間関係に疲れた50代へ ― 課題の分離で心を守る方法 - 気持ちがラクになる50代ライフ

職場の人間関係に疲れた50代へ ― 課題の分離で心を守る方法

なお

「会社に行きたくない」と同じくらい多くの人が悩むのが 人間関係 です。
同僚、上司、部下、さらには社長や役員。誰か一人でも「苦手だ」と感じると、毎日の仕事がどっと重く感じられますよね。

私自身もそうでした。直属の上司、同僚、部下、そして社長まで…(多いですね、苦笑)。一方で、他部署や現場の人たちとは不思議と良好な関係を築けていました。
このように「誰との関係に疲れているのか」を整理することは、気持ちを軽くする第一歩です。

この記事では、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方をほんの少し借りて、心を守る方法を紹介します。


会社の人間関係 ― まずは「誰との関係か」を細分化する

「人間関係がしんどい」と思ったとき、まずは対象を具体的にしてみましょう。

  • 同僚なのか?
  • 部下なのか?
  • 直属の上司なのか?
  • 役員や社長なのか?
  • それとも「職場全体の雰囲気」なのか?

細かく切り分けることで、漠然とした「人間関係の悩み」を小さくできます。


私の場合 ― 苦手な上司を例に

私が最も苦手だったのは「直属の上司」でした。
人間的には嫌いではないのですが、どうしても 「苦手」 に感じてしまう存在。理由は明確で、

  • はっきり決断しない
  • 指示があいまい
  • 「察してほしい」と思っている

こうした態度のせいで、私は仕事を進めにくく、常に不安を抱えていました。


課題をシンプルに整理する

ここで使えるのがアドラー心理学の「課題の分離」です。深い理解は必要ありません。要は、「自分ができること」と「相手の責任」を分けること です。

私の場合、行動はこう整理しました。

  • 自分の仕事は正確に行う
  • 報連相を徹底する
  • 「ボールの位置」を明確にする

「ボールの位置」を明確にする工夫

特に効果的だったのは、上司に判断を委ねたことを証拠として残すこと です。

  • 「〇〇について、B案とC案どちらにしますか?」と明確に選択を迫る
  • メールで送信し、CCに関係者を入れる
  • 指示が曖昧なら、再度「動けない」ことを伝える

これで「ボールは上司に渡した」と明確になります。
上司が決断しないのは上司の責任。自分の責任ではありません。


すべてを自分の責任にしない

以前の私は「どうすれば上司が決断してくれるか」と悩み、心をすり減らしていました。
しかし今は「やるべきことはやった。あとは上司の課題」と割り切るようにしています。

もちろん、優秀な人ならもっと上手に立ち回れるのかもしれません。
でも、心が疲れているときにそこまで頑張る必要はありません。
「これは自分の課題ではない」 と手放すだけで、心は驚くほど軽くなります。


心が軽くなるヒントをくれた本

「人間関係の悩み」を整理するとき、参考になったのがこちらです。

  • 嫌われる勇気 
     アドラー心理学をやさしく解説した本。人間関係の悩みを「課題の分離」で捉える考え方が得られます。
  • 幸せになる勇気
     実践的にどう生かせるかが書かれていて、「少し心を軽くしたい」という方におすすめです。

どちらも難しく考える必要はありません。
ほんの一部分でも「これは使えそう」と思える箇所があれば、それだけで十分だと思います。


まとめ

人間関係の悩みは、会社員であれば誰もが抱えるものです。
けれども「誰との関係がしんどいのか」を具体化し、「自分の課題と相手の課題」を分けて考えることで、心の負担は驚くほど軽くなります。

上司の指示不足や決断の遅さは、あなたの責任ではありません。
あなたがやるべきことをきちんと行ったら、あとは相手の課題として切り離しましょう。

もし今、人間関係に疲れているなら、ぜひ「課題の分離」という視点を少しだけ取り入れてみてください。
肩の荷が少し軽くなり、仕事に向き合う気持ちも変わってくるはずです。

ABOUT ME
なお@心を軽くする50代
なお@心を軽くする50代
私は現在50代。これまでの人生で、仕事・家庭・健康・お金など、さまざまな悩みやストレスに直面してきました。 特に家庭では、ステップファミリー(継親) として生活しています。 血のつながりだけではない家族の形は、喜びがある一方で、葛藤や難しさも多く経験しました。 職場では上司と部下の板挟みに悩み、居場所がないと感じたこともあります。 家庭では夫婦のすれ違いや親の介護、そして継親としての立場に葛藤しました。 健康診断の結果に落ち込み、老後のお金の不安で眠れない夜もありました。 そんなときに助けになったのが、心理学や思考法でした。 専門家ではありませんが、「考え方を少し変えるだけで、心がラクになる」ということを、実体験を通じて感じています。
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