G-YZ1JKCMTN4 妻なら気にならないのに、子供だと腹が立つーステップファミリーとしての本音と気づき - 気持ちがラクになる50代ライフ

妻なら気にならないのに、子供だと腹が立つーステップファミリーとしての本音と気づき

なお

妻なら気にならないのに、子供だと腹が立つという感情

私はステップファミリーとして、妻の連れ子と暮らしてきました。
出会ったのは子供が5歳のときで、それから約12年、一緒に生活をしてきました。

日常の中で、どうしても自分の中で整理できない感情がありました。
それは「妻がやると気にならないのに、子供がやると強く腹が立つ」ということです。

些細な行動にイライラする

例えば──

  • 電気を消し忘れる
  • 片づけをしない
  • 返事をしない

妻が同じことをしても「まあいいか」と流せるのに、子供がするとどうしても腹立たしく感じてしまうのです。
理屈で考えれば同じ行動なのに、感情の反応はまったく違いました。


ステップファミリー特有の距離感

今振り返ると、これはステップファミリー特有の距離感から生まれる感情だったと思います。

実子なら受け入れられる違いも強調される

実子であれば「親子だから違って当たり前」と受け止められたかもしれません。
しかし、連れ子の場合は「自分とは違う存在」という意識が強調され、価値観や習慣のズレが余計に気になりました。

責任感と不安が重なっていた

  • 親として接さなければいけない責任感
  • 受け入れてもらえていないのではという不安

この2つが重なり、些細な行動を「直さなければ」と過剰に意識してしまい、結果として妻には許せることでも子供には腹が立つ、という現象が起きていたのだと思います。


「もっと会話すればよかった」と思う今

イライラをぶつけたくない気持ちから、会話を減らした時期がありました。
「話すとつい怒ってしまうなら、最初から話さないほうがいい」と思ったのです。

衝突を避けた代償

確かに大きなケンカは避けられました。
しかし今になって思うのは、「もっと会話をしておけばよかった」という後悔です。

会話を避けた時間は、私にとって「歩み寄れなかったしこり」となり、長年心に残っています。
子供にとっても「距離を感じる時間」になっていたかもしれません。


完璧な親子関係は存在しない

子供が20歳になり、成人という大きな節目を迎えた今、ようやく気づいたことがあります。

イライラ=愛情不足ではない

イライラしたのは「どうでもいい」からではなく、「きちんとしてほしい」という願いがあったからです。
無関心であれば、イライラすることすらなかったはずです。

努力は無駄ではなかった

片づけや生活習慣は変わらないように見えても、家庭という安心できる場を維持してきたことは、確実に意味があったと思います。

親子関係に正解はない

実の親子であっても「厳しすぎた」「もっと話せばよかった」と後悔するもの。
ステップファミリーなら、なおさら葛藤があって自然です。


「しつけ」から「大人同士の関係」へ

これからは「子育て」から「大人同士の関係」に変えていく時期だと感じています。

雑談を少しずつ増やす

「おつかれ」「寒いね」など一言でいい。盛り上がらなくても、声をかけ合うだけで安心感は生まれます。

感謝を言葉にする

「ありがとう」「助かるよ」と小さなことでも伝える。
感謝の言葉は関係を温める一番シンプルで効果的な方法です。

過去より未来に目を向ける

「あのときもっと会話しておけば」ではなく「これから少しずつ話していこう」。
後悔ではなく未来志向で関わることが、心を軽くします。


同じように悩むステップファミリーの方へ伝えたいこと

もしあなたも「妻なら気にならないのに、子供だと腹が立つ」と悩んでいるなら、私から伝えたいことがあります。

  • その感情は愛情不足の証ではありません。むしろ「真剣に向き合ってきた証」です。
  • イライラや後悔は誰にでもあります。それを抱えながら暮らし続けてきた事実こそ大切です。
  • 親子関係は成人してからでも更新できます。

私もまだ模索中ですが、20歳という節目を迎え、ようやく「これから新しい関係を築けばいい」と思えるようになりました。

完璧でなくても、一緒に暮らしてきた年月こそが絆になります。

ABOUT ME
なお@心を軽くする50代
なお@心を軽くする50代
私は現在50代。これまでの人生で、仕事・家庭・健康・お金など、さまざまな悩みやストレスに直面してきました。 特に家庭では、ステップファミリー(継親) として生活しています。 血のつながりだけではない家族の形は、喜びがある一方で、葛藤や難しさも多く経験しました。 職場では上司と部下の板挟みに悩み、居場所がないと感じたこともあります。 家庭では夫婦のすれ違いや親の介護、そして継親としての立場に葛藤しました。 健康診断の結果に落ち込み、老後のお金の不安で眠れない夜もありました。 そんなときに助けになったのが、心理学や思考法でした。 専門家ではありませんが、「考え方を少し変えるだけで、心がラクになる」ということを、実体験を通じて感じています。
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